続♡プリンセス☆ロード
「そうか…。そうか…」
「あの、さっきごめんなさい…。ものすごく他人行儀な挨拶をしてしまって…。ミナトに聞いて、…その」
「いや、いいんだ…」
リュウは切なく笑った。
私はそれ以上何も言えなかった。
「なんで、なにも教えてくれなかった…?紗南がこんな目にあってることも、レン、お前が刺されたことだって…それにソウシの事も……」
「…ソウシ…?」
私が、口にしていた名前。
やっぱり、ソウシって人もここにいるんだ。
でも、一度も会ってない。
どこにいるの?
「リュウにはリュウの国があるだろう。…だから、俺が話すなと止めたんだ」
「国を出たら、もう関係ないのかよ!」
「お前には、この国よりも大切にしないといけない国があるだろ!…俺たちだって、お前に頼ってばかりではいけないんだ」
「…それは、そうかもしれないけどよ…。こんな風にあとから知らされて、なんか、俺だけ…」
リュウの声はどんどん力なくなっていく。
仲間はずれみたいだ、って続くんだろうその言葉は。
私には、その気持ちが少しわかる気がした。
「ごめん…。そうだよな。俺、見失ってた。…ごめん」
「リュウ。…俺たち、リュウの事、今でも仲間だって思ってる。それは、変わらないから」
「わかってるよ。ちょっと、寂しく思っただけだ」
「…うん」
リュウの言葉を聞いて、ホッとしたように肩を落とすミナト。