続♡プリンセス☆ロード
第20話 『お前の目。まっすぐで、綺麗な瞳をしてた』
「うそつき…、レンは死んだって言ったくせに!」
泣きじゃくりながら叫ぶ私。
思い出した。
なにもかも。
なにがあったのか、どうして、私の髪が短くなったのかも。
全部。
「紗南…?」
「…レンッ!」
不安そうに私を見るレンに、思わず抱きつく。
会いたかった。
怖かったんだ。
レンが死んだって聞かされて、嘘だって思ったけど、ダメで。
レンにもう会えないかもって思ったら私……。
「思いだしたんだな…」
「ううっ、ごめんなさい、レン…。私っ」
「いいんだ。お前は、なにも悪くない」
抱きしめてくれるレン。
安心できる。
大好きなレン。
なんで、忘れてたんだろう。
「なんで、俺の催眠が…」
「みんなが、教えてくれたから。私を想ってくれたから。だから、私は、思い出すことができたのよ!」
皆の想いが、私の心に届いたんだ。