続♡プリンセス☆ロード
「…本当は、もっと強く止めるべきでした。ですが、僕にはできなかったんです。ずっと側で人の苦しみを見てきましたから…」
「ソウシ…」
「ですが…、そのせいで、紗南さんにケガを負わせ、辛い思いをさせてしまったことは事実です。…僕の、せいです」
「そんな…」
ソウシの苦しみ。
それは、どれほどのものだろうか。
「…すいません…」
ソウシは、力なく呟いた。
「話は、それだけか」
「え…?」
「…お前が、人魔ということくらい、最初から知っていた」
レンが、はっきりとそう言った。
どういうこと?
レンは知ってたの?
「そんな…まさか…!」
「まぁ、知っているのは、俺と、先代の王だけだがな」
「…どうして」
ソウシは、信じられないというように目を丸くさせる。
それもそうだ。
知っていたうえでソウシを騎士として受け入れたってことだもん。
「お前の目。まっすぐで、綺麗な瞳をしてた」