続♡プリンセス☆ロード
でも、あんなことがあった後でも、みんながソウシを見る目は暖かいし、皆の関係性が崩れている感じはない。
それにとても安心してた。
ずっと感じてた、皆の絆の固さを実感する。
「なら、しばらくはソウシを紗南の専属にする」
「え?レン、いいの?」
「…それでソウシの気が済むなら、そうしたらいい」
意外だ。
いや、自惚れているわけじゃないけど、レンがこんな風に自然に私の事を誰かに託すのは。
でも、考えてみれば、リュウに頼んだりと最近は柔軟になっている気がする。
レンも、変わってきているのかな。
「じゃあ、お願いします」
「はい。精一杯尽くさせていただきます」
ソウシの、罪悪感はきっとなかなか消えないんだろう。
でも、いいんだ。
それでも、こうして生きていてくれるなら。
「ねえソウシ。少ししたら、仁のところに行こう」
「え…」
「仁とも、ちゃんと話をしたいの。怒らせたまま帰ってしまったから…」
「ですが…」
「危険だとか、そういうことはいいっこなしだよ。仁とも、ちゃんと打ち解けたいの」
孤独なんて、寂しい。
恨みだけで生きていくなんて、そんなの悲しいじゃない。
救えるなんて思えない。
でも、一緒に泣くことくらいはできるかもしれない。