続♡プリンセス☆ロード
この国の薬によって、私のケガは二日もすればすっかり良くなった。
その二日、レンの命に従いソウシは私につきっきりだった。
色々なことをしてもらうことには少し気恥ずかしさもあったけど。
一緒にいることで、ソウシが日に日に明るくなっていくのもわかってホッとした。
そして、今日。
私は国に戻ったリュウ以外の人たちで、仁が潜伏しているアジトにやってきていた。
「ここ…」
「ええ…」
「いるかな…?」
とても静かだ。
ゆっくりと中にはいると、そこはとても荒れ果てていた。
色々なものが床に散らかり、足の踏み場を探すのが大変。
足場を確かめながら進むと、その先に地面に倒れる人の姿を見つけた。
「仁…?」
灰色の髪が見える。
ソウシが、私たちに視線を送ると、そっと仁に近づいた。
仁の肩に手を置き、揺すり起こす。
「…っ、ソウシ!?」
覚醒した仁は、ソウシの姿に驚き起き上った。
そして、その先に私たちの姿を見て、怪訝そうな顔をする。
「てめぇら、…ソウシ、裏切ったな」
「仁…」
「手伝わない代わりに、邪魔もするなって言っただろ!」
仁は、肩に置かれたソウシの手を振りほどく。