続♡プリンセス☆ロード



仁が、私に言ったんだ。
俺が、いるよって。

それは、きっと、自分が言ってほしかった言葉だったんだね。



「私がいるよ…。ソウシだって…、レンだって、ミナトだって…。皆、あなたの側にいるから」




欲しい言葉をくれる人がいなかったんだね。
愛してくれた人は空の彼方へ行ってしまったから。

その言葉が、ほしかったんだよね。





「う、ううっ…うわあああああああ!!!!」





堰を切ったように泣き叫ぶ仁。
私は、力の限り抱きしめた。



方法は、確かに間違ってた。
だけど求めてたんだよ。



愛を。





愛して、ほしかったんだよね。






大丈夫。
私たちがいるよ。





もう、一人じゃないから。






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