続♡プリンセス☆ロード
誰も、前みたいに「紗南ちゃん」と呼んではくれなくなった。
別にかしこまってほしくない。
仕方ないことなんだって、頭では理解していても、心は追いついていないんだ。
誰か、助けて。
寂しい心を埋めてほしいの。
「紗南」
声がする。
暖かい声。
大好きな声。
「無理を、させてしまってるな」
暖かい手が私の頭を撫でている。
でもどこか、悲しげで。
お願いです。
その手を離さないで。
暖かいその手…。
ずっと、側にいてほしい…。