続♡プリンセス☆ロード
以前と同じように、レンの暴走を止めたり、レンといいコンビでやっている。
ソウシみたいな穏やかな人がレンの側には必要だと私は思う。
そして、私はというと。
「紗南さま、これはどうしたら?」
「あ、それはここ!」
ずっと、放置されていたあの花壇をメイドたちと一緒に手入れしていた。
庭師に頼めばいいのだろうけど、少しでもメイドたちと近づきたくて。
こういった作業を一緒にして、心を通じ合わせようかなって。
私が壁を作ったらダメだよね。
王妃として、私がみんなに積極的にかかわっていかなきゃ。
無事、花壇も完成し、プロが植えたのとでは雲泥の差ではあるけれど、それなりの出来栄え。
満足そうにそれを眺め、メイドたちと一緒にお茶にした。
「花壇を植え替えたんだってな」
「うん。上出来よ!後で、見てみて」
「ああ」
最近は、レンと一緒にいられる時間も増えた。
少しだけ、仕事が落ち着いてきたらしい。
私はレンに、報告をしなくちゃ。
「ねぇ、レン」
「ん?」
「あのね」