続♡プリンセス☆ロード
「男の子と女の子、どっちがいい?」
「…は?」
眉を寄せ、怪訝そうな顔のレン。
私はクスッと笑った。
「レン、私たちを幸せにしてくれるよね」
「…たち?」
「お父さん!」
そう言って笑うと、レンが口をあんぐりとあける。
最近、なんだか調子が悪いと思ったら、そう、私のおなかの中に新しい命を授かっていた。
レンと私の、愛の結晶。
「本当…か?」
「うん。ここに、いるんだよ。まだ、小さいけど」
「…そうか…」
レンは、私のお腹をそっとなでる。
まだふくらみのないそのお腹の中に、確かにいるんだ。
どんな子が生まれるんだろう。
レンに似た男の子かな?
それとも、私に似た女の子?
どっちでもいい。
どっちでも、名いっぱい愛を注ぐ。
「紗南、愛してる」
レンが、口づけを落とす。