続♡プリンセス☆ロード
第3話 『…まったく、なにを言ったんです』
「ユキちゃん」
次に目が覚めた時、そこにはユキちゃんの姿。
ユキちゃんは目を真っ赤にはらせたうえ、今も涙を流している。
ああ、私のせいで、こんなにもつらい思いをさせてしまったんだね。
「…ごめんなさい、王妃さま…私…」
「ごめんね、ユキちゃん」
「え…?」
「私が余計なことしたから、余計に大変な目にあわせてしまって…」
「そんな、王妃さま…」
ごめんなさい。
考えなしな私。
いつも、誰かに迷惑かけて…。
「ひどいこと、言われたりした?」
「いえ…。その通りですから…」
きっと、かなり怒られたんだろう。
私のことなんか、嫌いになっただろうか。
こんな私の下で働くこと、嫌になってしまっただろうか。
「…ごめんね、もう、嫌になったよね。辞めたいって思うよね」
「いえ、そんなこと!私、王妃さまにお仕えしたいです。…いつか、王妃さま付のメイドになりたいです…」
「ユキちゃん…」
それが、ウソでも、私は嬉しい。
ユキちゃん、本当にいい子ね。
ありがとう。