続♡プリンセス☆ロード
「ほら、あんたの動きを封じることなんて、こんなに簡単だ。違う?」
「っ!!!放してっ!」
男の手に掴れた手は簡単にはほどけない。
胸が、むかむかする。
「なにを、飲ませたのっ…」
「…知りたい?知らないほうが、いいと思うよ?」
「…はぁ…うっ…」
「威勢のいいのは、いいけれど。いつか身を滅ぼすよ?」
仁はそう言うと、私の鳩尾を強く殴る。
意識が遠くなっていく。
悔しい……。
目が、霞んでいく…。
なにも、できなかった。
相打ち覚悟で向かっていたはずなのに。
相打ちどころか、少しの傷もつけることができなかった。
ああ、苦しい。
胸が、熱い。
誰か、助けて……。