続♡プリンセス☆ロード
目を覚ますと、見慣れた天井。
自分の部屋の天井だと気付く。
「…ぁ…」
何度かゆっくりと瞬きをしていくうちに覚醒していく意識。
私、あの後…。
「気が付いたか」
「…レン」
ずっと、ついていてくれたのかレンは少し疲れた顔をしていた。
そしてその先にソウシの姿も。
「…ミナトは?」
「お前は…、自分が倒れ気づいたときに他人の心配か?」
レンは、呆れた声を出す。
それでも、今は怒ってはいない様子。
少しだけホッとした。
「ミナトの意識は、まだ戻ってはいない」
「…そう」
苦しい。
ミナト、お願い戻ってきて。
「紗南さま、どうしてあの場所へ…」
きっと、理由なんて気づいているであろうけど、敢えてそう尋ねてくるのはソウシだ。