続♡プリンセス☆ロード
第5話 『やあ、二回目まして』
目を覚ますと、またベッドの上だった。
いったい、私はどうしたんだっけ?
思いを巡らせる。
突然胸が苦しくなって、体中が熱くなって…。
それからのことは覚えていない。
「紗南さま」
「あ、ソウシ…」
声をかけてきたのは、ソウシ。
そう言えば、人魔の話をしたときとても動揺していたようだった。
そのわけを聞いてもいいのかな?
「…その、紗南さま。人魔と何か話をしましたか?」
「え…?話…?人魔は、私たち人間が消し去りたい存在だって…言っていたかな…」
それが、どういうことなのかわからなかったけど。
禁忌の子、と言われていると言っていた。
それと関係しているんだろうか。
「どうしてそんなことを聞くの?」
「いえ…」
どうもソウシは歯切れが悪い。
なにか、話したくないことがあるんだろうか。
隠し事なんて、しないでほしいのに。
力になれることがあったら何でもするのに。
「レンは…?」
「一番隊を連れ、今回の件について調べに出ています」
「一番隊を…?」
どうしてレンが、率いて?