続♡プリンセス☆ロード
でも、あのキスがなにか…?
あ………。
「なにか、飲まされた…気がする」
それはかすかな感覚で、何かがのどを通ったような感覚があっただけ。
味も臭いもしなかったから、勘違いとも思えるけど。
“何を飲ませたのか”と聞いても、否定をしなかった。
「飲まされた…そうですか…」
「ソウシ…?」
ソウシはそれを聞くと、押し黙ってしまった。
最近のソウシは、少し変だ。
いつも何か思い悩んでいる風だし。
何かに、怯えているような……。
怯えてる…?
ソウシが、まさかね…。
「紗南さま、今日はもうお休みください」
「でも…」
「きっとお疲れでしょうから。もう日も暮れます。レンさまもじき帰ってくるでしょう」
「わかった…」
言うことを聞こう。
あまり、心配をかけるのは本意ではないもの。
明日、目が覚めたらミナトのお見舞いに行こう。
そう思いながら私は眠りについた。