続♡プリンセス☆ロード
「う…」
そんな、声が聞こえた気がする。
ハッとして気が付くと、苦しそうにゆがむミナトの顔。
そして、その首に添えられた…自分の手。
その手には力が込められているらしく、ミナトは苦しそうに呻く。
「え…いや…なんで…?」
私は、とっさに手を離した。
「いや…い、嫌あああああああ!!!!!!」
ガクガクと体が震える。
どうして?
…私、なにをしようとしたの?
ミナトを、この手で……。
いや、ミナト…ミナト…!
「何事だ!?…王妃さま!?」
叫び声を聞き駆けつけたのは、この医務室の医師。
私に駆け寄り暴れる私を押さえようと試みる。
しかし、相手は王妃の私だ。
乱暴に扱えないという気持ちから、抑える力は弱まり、全く意味をなさない。