続♡プリンセス☆ロード
「レン…」
そっと手を伸ばせば触れられる場所にいるレン。
私が寝ているベッドの脇にうつぶせて眠っているレンにそっと触れる。
ふわりと、柔らかい髪。
整った、顔立ち。
大好きな、レンだ。
側にいてくれたんだ。
「ごめんね…」
そ、とレンの頬にキスを落とす。
大好きだよ。
髪をあげていた手を、突然掴まれる。
「えっ…」
強引に引き倒され、腕をベッドに縫い付けられるよう…。
覆いかぶさるレンが、私の唇を奪った。
「んんっ!」
―ほら、あんたの動きを封じることなんて、こんなに簡単だ。違う?
あいつの声が、あいつの顔が、あいつに掴れた手の間隔が、蘇る―――…。
「いやぁ!!!」
私は次の瞬間、レンを突き飛ばしていた。