続♡プリンセス☆ロード
「…はぁ…はぁ…」
どうして…。
大好きなレンなのに、あいつの顔が重なるの。
どうして、こんなに体が震えるの?
「…紗南」
酷く傷ついた顔。
ああ、そんな顔させたいわけじゃない。
違うのに。
「違う…違うの、レン…」
「いや、悪かった…。少し、乱暴だった…」
「違うよ…レン…」
「大丈夫だ。…少し寝すぎてしまった。少し仕事をしてくる」
大丈夫、そんな風に見えないよ。
どうしてそんな傷ついているの?
いつもの、俺様なレンはどこに行ったの?
どうして、逃げるように行ってしまうの?
私に、幻滅してしまった?
「レン…」
涙が、溢れる。
こんなの、もう嫌だ。
苦しい。
辛いよ。