続♡プリンセス☆ロード
「いい子。大丈夫だよ。俺がいるから」
「いや…」
「君は、一人じゃない」
一人じゃない――――…。
私が、ずっと欲しかった言葉だ。
仁が、私の腕を掴む。
「…抵抗、しないんだ。いい子だね」
身体が、動かない。
「また、いい薬上げようね」
塞がれた唇。
どうしてだろう、振りほどけない。
抵抗、する気になれなかった……。
頭に、もやがかかったようで。
私は、何かを飲み込んだ……。
「じゃあね、また、会いに来るよ」
そんな囁きを残し、彼は去っていった。
バタンと窓が閉められた瞬間、私は糸が切れたようにその場に倒れた。