続♡プリンセス☆ロード
story2 引き裂かれていく心
第6話 『なんか、変なレン』
ずっと、頭の中にもやがかかったように重い。
いったい、何があったんだっけ?
私は、いつの間にか床に倒れていて。
気が付いたときには誰もいなかった。
そう言えば、レンが部屋を出ていったのは覚えてる。
そのあとは…?
そこだけ、全く思い出せない。
「…なんだろう」
何かがあったような気はするのに。
私は首をかしげながら部屋を出た。
私が向かったのは、ミナトのいる医務室。
ミナト、どうしているだろうか。
意識は、戻ったかな?
医務室の扉を開けると、医師が驚いたように顔を向けた。
「…?こんにちは。ご苦労様」
医師たちの戸惑いの表情に首をかしげる。
どうして、そんな驚いた顔をしているんだろう。
「どうか、したの?」
「い、いえ…。王妃さま、もう御加減はよろしいので?」
「え…?私は、元気だけれど…」
もう、傷の痛みもない。
私がそう答えると、医師たちは戸惑いを隠せない様子。
いったい、どうしたというの?