続♡プリンセス☆ロード
「…ここにいたのか」
「あ、レン…」
ミナトの側に椅子を置き、そこに座ってミナトの様子を見ていた。
そんな私のもとにレンが。
「…うん。今日は、まだミナトに会いに来ていなかったから」
「…なに?」
レンの表情が変わる。
今日は、なんだか変だ。
皆、こんな顔をする。
「朝の事は…」
「朝?朝、何かあったの?そうだ、レン。私の部屋の床に傷ができていたんだけど…なにか知ってる?」
「…紗南?」
驚いた表情で私を見つめる。
私は首をかしげ、ミナトに視線を向けた。
「う…、ん…」
「…!ミナト!?」
その時、ミナトが顔をしかめ小さく呻く。
意識が、覚醒しようとしている?
戻ってきて、ミナト!
お願い!目を覚まして!
「…紗南…ちゃん…?」
「ミナトっ!」
ミナトの目が開かれ、私をとらえた。
私は嬉しくて、何度も頷く。