続♡プリンセス☆ロード
「会ってるって、どういうこと!どうして、紗南ちゃんが…」
「俺の、せいだ…」
レンの言葉に、ミナトはそれ以上追及の言葉を止める。
「巻き込みたくなくて、突き放した。…バカだ。あいつがそんなことで…。余計に、あいつを追い詰め、だれにも頼れず、一人で行動に移した」
「…紗南ちゃんらしいね」
「なにをされたのか、詳しいことはわからん。ただ、何かをのまされたと言っていたらしい」
それが、なんなのか。
「それは、きっと…。人を催眠状態に陥らせる薬です」
「催眠状態?」
「人の心に棲みつき、人を意のままに動かす。その者の意思とは関係なく」
「…だから、紗南は」
自分を襲い、ミナトまでも殺そうとしたというのか。
ソウシは、説明すると俯き黙りこむ。
「誰から、聞いた」
「…そう言った薬に詳しいものを探して」
「そうか…」
「…紗南は、お前の事も殺そうとしている」
「え…」
ミナトははっきりと言われ、動揺する。
「だが、そのことを、あいつは忘れているようだ」
「忘れて…?」