続♡プリンセス☆ロード
続々と各国の王や王族の人たちが集まってくる。
王妃になって初めてのパーティ。
こんな大勢の王族の人たちが集まるパーティに初めて参加する私はとっても緊張している。
「あまり硬くなるな。今日は親睦を目的としたパーティだ。楽にしていていい」
さっきまでの柔らかなレンとはかわって、キリッとした王さまのレン。
私は頷き静かに深呼吸をする。
レンに恥をかかせるわけにはいかない。
王妃として堂々としていないと。
「王妃、式以来ですね。本日は、お招きありがとうございます」
「こちらこそ、遠いところありがとうございます」
丁寧にあいさつを交わす。
堅苦しい挨拶に慣れていない私は、ボロが出ないように必死だ。
「やあ、紗南。久しぶりだね」
「あ、セリム!久しぶり!元気していた?」
「ああ。元気だよ。君と出会ってから、少しずつ明るく物事を考えられるようになってきた気がするよ」
「本当?よかった」
そんな中で見知った顔に会えて嬉しくてはしゃいでしまう。
エリシア王国の王であるセリム。
私に、ネックレスの使い方を教えてくれたりとてもお世話になった、素敵な王様だ。
「セリム、今日は楽しんでいってね」
「ああ。存分に楽しませてもらうよ。たくさん人が集まるのだろう?」
「ええ。王様と、王族の方々皆呼んでいるからとても賑わうと思うわ」
「そうか。楽しみだ」
セリムはそう言うと会場の中へと入っていった。