続♡プリンセス☆ロード



「一度眠って起きた時は、覚えていて、混乱していたはずだ…」

「でも、そのあと忘れてた?」

「…」

「それって、…その間に、何かがあったんじゃないの?」




ミナトの言葉にハッとする。
どうしてそのことに気が付かなかったのか。



「一度紗南ちゃんが目覚めた後、レンは離れたんでしょ?」

「…ああ」



紗南に、強く拒否されたあの時。
居たたまれなくなって、理由を付けて部屋を出た。




「その時に、なにか…」

「なにがあったというんだ!俺は…また、」





守れなかったのか?





ギリギリと握る拳。
痛々しいその姿。






「落ち着いて、レン。これでわかった。人魔はきっと紗南ちゃんに接触してくる。だから、紗南ちゃんから目を離しちゃだめだ」

「…わかった」





俺は、何度同じ過ちを犯す。
何度、傷つけ、苦しめたらいい?




この手は、なんのためにあるのか。





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