続♡プリンセス☆ロード
やめて、もう、これ以上。
―やれ
頭の中の声がやまない。
私の手に、力が入る。
「ぐ……」
レンは、今にも意識が飛びそう。
私の腕を掴む手の力が少しずつ緩くなっている。
ダメ…、レン…、お願い。
抵抗して…。
レンなら、できるでしょう?
私を蹴飛ばすなり、なんなりできるはずなのに…。
どうしてしないのよ!!!
レンは、側にあった置物を手に取りそれを投げる。
それは、天井のシャンデリアに当たり音を立て割れる。
その音を聞きつけ、隣の部屋のミナトがやってくる。
ミナトは、私とレンの状況が信じられないように目を見開く。
療養中のミナト、あまり動くのはよくないのに…。
「紗南ちゃん!」
ミナトは私を後ろから羽交い絞めにし引き離そうとする。
なかなか離れなかったが、ようやくその手は離された。
「がはっ!ゴホ…っ!!」
レンが苦しそうに咳き込む。
そして、手が離れた瞬間、私の身体が自由になった。
「あ……」