続♡プリンセス☆ロード
「急に頭痛がして、…それから、身体が勝手に…。どうしても、動かなくて…それで、…それからっ…」
「もういい。わかった」
レンはそう言って私をもう一度抱きしめる。
後ろから、ミナトもそっと私の背中に手を添えてくれる。
「シャンデリアが割れて、この部屋ではもう眠れないな。…紗南、俺の部屋に来い」
「え…」
「今夜は、俺の部屋で寝るといい」
「レンと…一緒に?」
私がそう尋ねると、レンは優しく頷いた。
「やだ…、私、…一人で…」
「なにを言ってる。こんなところで眠れるわけがないし、お前を一人にできるわけないだろう?」
「やだ!だって、だって…もしかしたらまた…。私レンのこと!」
もう嫌なの。
まだ、レンの首を絞めた感触が残ってる。
レンの苦痛に歪む顔も、私の腕を掴むその手の感覚も。
全て、鮮明に残ってる。
誰か。
「誰か、私を閉じ込めて!誰も、この手で殺さないように!お願いっ」
「紗南…っ」
「もう、いや…っ」
どうしてこんな思いをしなくてはいけないのか。
私が、なにをしたというの。
誰か、助けて。
もう、耐えられない…。