続♡プリンセス☆ロード
第7話 『一人ぼっちの、お姫様』
「本当に、これでいいのか…?」
「うん」
レンは、苦しそうな表情で尋ねる。
私は、満足そうに頷いた。
もう、誰も傷つけないように。
私の手を縛ってほしい。
私は、そうレンに頼んだ。
それが、私がレンの部屋で寝る条件。
レンは、頑なに拒んだけど、私は譲らなかった。
「痛く、ないか?」
「平気」
寝辛くないようにと、両手を前で縛ってある。
レンの優しさだ。
「…赤く、なってる」
「ん?…ああ」
「ごめんね…」
「気にするな。俺は、お前に殺されてやるほど優しくはない」
ウソばっかり。
抵抗、しなかったくせに。
だから、怖いんだ。
これから先、また同じようなことがあった時、レンは私に攻撃できない。
きっと、私がすることを受け入れてしまうんじゃないか。
それが例え、私の意思と反したことだとしても。
「レン…好きだよ…」
「…ああ。俺も、好きだ」
「うん…」
私は、ゆっくりと眠りに落ちていく。