続♡プリンセス☆ロード
変わっていくことは仕方ないのかもしれない。
それを受け入れていくことも、それは生きるってことだと思うから。
「レンと一緒にいたい。そう思って決めた道だから、後悔なんてしてないよ」
「そうか…?」
「うん。ただ…、時々寂しいと思うだけ」
さま付で呼ばれる自分。
友だちという存在がいない。
私を同等に見てくれる人がいない。
それは、とてもさみしい。
「…あ、縄…外さないとな」
「…このままで」
「なに言ってる。そんなこと、できるわけないだろ」
「レン…一つだけ…」
これだけは、約束してほしい。
「もし、今度私がレンを襲ったら…。迷わず、抵抗して。私が傷ついても構わないから」
「紗南…?」
「お願い。約束して。昨日みたいに、無抵抗でいないで」
「そんな約束は…」
目をそらす。
ダメ、ダメだよ、レン。
反らさないで。
「約束してくれないなら…私は、この城を出る」
「なにを!」
レンが、私の瞳を見る。