続♡プリンセス☆ロード
「もう…、この手でだれも傷つけたくない。傷つけるくらいなら…私…」
「バカなこと、考えるな」
「だから、約束して。もしまた私が誰かを襲ったら、私を傷つけてでもとめて」
レンにしか、頼めないから。
私の旦那様なら、妻を止める責任があるでしょ?
「そんなこと…言わないでくれ…」
酷なことかもしれない。
私が、レンの立場なら、きっとできない。
レンを、傷つけるなんて…。
それでも、その役目はレンがいい。
もし、それで命を落とすとしても、レンの手なら…。
「…わか…た…」
「…ありがとう。ごめんね」
「紗南…、守れなくて、ごめん…」
なんて悲痛な叫びだろう。
守れなかったことなんて、ないのに。
私はいつも、レンに守られてる。
私が、弱いだけ。
弱い心を、付け込まれる私が悪いの。
「レン…私、負けないから…」
お願い、だから側にいて。