続♡プリンセス☆ロード
「ユノさんに怒られてる?」
「ああ、毎日。まぁでも、あいつがいるおかげで城をあけても安心できるんだけどな」
「そっか」
「少し、城はあいつに任せることにした」
「え?」
私はリュウを見上げる。
その視線に気づいたリュウが私を見て微笑む。
「俺、しばらくここに置いてな」
「えっ?」
「たまには、羽のばさねぇとな!」
グルグルと腕を回しながら楽しそうにはしゃぐ。
羽を伸ばすって、でも、今ここは大変な時で…。
「部屋は…そうだな、ミナトの部屋でいいや」
「えっ、客間ちゃんとあるよ?」
「いーいー、気を使うなって」
「でも…」
リュウは、一応王様なんだよ?
ちゃんとした接待をしないと。
「…なに言ってんだよ。俺たちの仲で。俺が王様になったからって、なんだよ、態度変えんなよな!」
「…っ、リュウ」
「あ、そうだ、武術場いってみてぇなぁ」
そっか。
皆が態度を変えてたんじゃない、私が壁を作ってたのかな。
リュウ、ありがとう。