続♡プリンセス☆ロード
私は今日も、腕を縛ってもらって眠りにつく。
これがないと、安心して眠れない。
もしも…。
そんな恐怖に駆られる。
今日は、リュウが私に付き添ってくれている。
まさか、レンが他の人に私の付き添いを頼むなんて。
あんなにヤキモチ焼いてたのに。
そうよ、リュウにだって…。
でも、レンもリュウが来てくれて心強かったんだろう。
とてもうれしそうだった。
リュウが代わってくれると申し出てくれたから、レンはレンの仕事をしている。
暇を見つけて、今回の件についても調べると言っていた。
レンの身体が心配だ。
きっと、あまり眠れていないだろう。
いつ、私が暴れだすか、そればかり気にして。
レンは、優しいから。
「リュウ、レンに、話聞いたんでしょ?」
「ん?…その縄の意味か?」
「…うん」
ベッドに眠る私を、椅子から眺めるリュウ。
ベッドは一つしかないから、一緒にって誘ったけど、さすがにそれは断られた。
私だけベッドでぬくぬく、とっても申し訳ない。
「…もしね、」
「言わなくて、いい」
「でも、」
「大丈夫。デコピンでもして逃げるから」
「で、デコピン?」
さすがリュウだ。
なんでも笑顔に変えてしまう。
私の心は、少しだけ軽くなった。