続♡プリンセス☆ロード
「ダメだよ。もっと、苦しんでもらわないと。絶望に、苛まれてもらわないと」
「なんの…恨みがあるの?」
仁は、その言葉にニッと笑う。
「おしえてあげなーい」
「っ!ふざけないでっ」
「キスで、その口塞いであげようか?」
仁が、詰め寄る。
私は必死に後ずさった。
「いやっ!」
「…王様と、キスできないでしょ?」
「…っ!」
「恐怖が、蘇る?体が、拒否するんだよね?」
「あんた…まさか…」
仁は、ニヤッと笑った。
私は、血の気が引く。
そんなことまで、こいつに支配されていたなんて。
私の身体は、いったいどうなってしまったの?
「もっと、苦しめばいい。愛しい人に殺されかける絶望をもっと味あわせてあげる」
「やめてっ…!もう…」
「だから、精一杯がんばってよ、僕のお姫様」
仁はそう言って、姿を消した。
残された私は、絶望に立ち尽くしていた。