晴れ時々@先生の妹【第2巻】
中村先生の顔色が段々怖くなり雲ってくる。
わかった、俺はもう口を挟むなってことだなぁ。
お前ら、まったく!
あっ、もう後は、……好きにしろっ、って感じだ。
って、何かあったら、最後は教師の俺の責任になるんだよ。
お前らのことを心配しているのに、余計なお世話か──。
中村先生が腕を組み、不機嫌そうな顔をして椅子に座る。
でも、中村先生、不機嫌つつもちらちらと黙ったまま生徒達の様子を見ている。
んっ、どうした?
二戸 梨杏、表情がいつもよりも暗いな。
あぁー……、わかったぞ。
二戸が提案した“フリマ”多数決で挙手が少なかったから、決まらなかったんだよな。
で、落ち込んでいるのか?