晴れ時々@先生の妹【第2巻】


勝負が一瞬で決まった。




「どうして、皆パーを出すのー?」



そう言ったのは、目を潤ませて半泣き状態の二戸 梨杏だった。




他にチョキもあるじゃん……。




私が出したのはグゥー。



絶対に勝てると思っていたのに。



この拳が憎い──。



でもっ。



私がメイド役、やだ、やだっ、絶対にやだ!!




必死に裏で逃げ回る二戸 梨杏。

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