晴れ時々@先生の妹【第2巻】

探して後で持っていってやるよ、そう俺が言いかけた時。


「あ、やっぱり……あった」


声を出して笑いながら、しゃがんで机の中からアルトリコーダーを取り出す二戸と目が合った。


あどけないあの笑顔が俺の胸をきゅっと締め付けた。


二戸、一緒にイギリスに行く準備をしないとな──。

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