晴れ時々@先生の妹【第2巻】

床に落ちている英会話の教科書を拾い上げて、二戸 梨杏の顔を見た。


「二戸、疲れているんだな……」


中村先生が眠っている二戸 梨杏に毛布をそっとかけて、頭を優しく撫でた。


──あと、残り、1ヶ月だな。


卒業式の翌日、二戸はイギリスへ発つ。


この可愛い寝顔は、俺の目にしっかりと焼きつけておかないと──。

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