晴れ時々@先生の妹【第2巻】

二人で食べる朝食、いつもよりも腕に力が入る。


明日から朝食は、俺一人になる。


満足そうに朝食を食べる二戸 梨杏。


今日も綺麗に完食だ。


俺は少し朝食を残した。


なぜだか、朝から喉が通りにくい。


今日という日が来たというのに。


どうしても、まだ二戸がいなくなる現実を受け入れがたくて。


「先生、お腹が痛いの……?」


「いや、違うんだ」


二戸に余計な心配をかけてしまった。

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