晴れ時々@先生の妹【第2巻】



俺と二戸 梨杏の間にやましい関係なんて何一つない。





教師、生徒。




俺は身元引受人。





そして、時々俺の妹になる。





これが、真実なんだ。





こんな簡単な事を拓夢に説明をするだけなのに、心臓がドキドキして少し緊張をしている。






中村先生が軽く握った握りこぶしを口元に当てて、ゴホンッと咳払いを一つする。






中村先生の握りこぶしの中の湿度が上昇した。






「拓夢、俺の生徒時々俺の妹だ――」





ストレートに説明を終わらせた中村先生に驚きを隠せない表情の二戸 梨杏。





拓夢が二戸 梨杏に視線を戻す。






「えっ、何それ?兄さん、一体どういう事!?」





二戸 梨杏が自分の妹になるまでの細かな経緯を短くまとめて拓夢に話をした中村先生。






聞き終えた拓夢がプッと吹き出して笑った。





「学校の先生と生徒が同棲ー!?マジでばれたらやばくないの?」





中村先生の顔と二戸 梨杏の顔を交互に見ている拓夢。


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