晴れ時々@先生の妹【第2巻】
二戸 梨杏の顔色が豹変し中村先生のオムライスの前に立ちはだかり目を瞑って大きな声で「ダメーーッ!」と叫んだ。
拓夢がスプーンを持ったまま静止をして驚き二戸 梨杏の顔をじっと見ている。
――な、なんなんだ!?
俺は旨そうなオムライスを一口だけもらおうとしただけだよ……。
自分が食べようとしていたオムライスに目を向けた拓夢。
――“しゅんや”、“おつかれさま”、“ありがとう”。
細かい説明は不要、一目瞭然。
「ほぉっー!そう言うわけか……。なるほど。まるで、恋人みたいだね」
「違う、違うのっ!私、オムライスに、ただ字を書きたかっただけだから……」
「本当にそれだけ?」