晴れ時々@先生の妹【第2巻】




拓夢くんの期待を裏切る返事を考え始める。






――中村先生のこと、








“好きじゃない!”







だって、教師と生徒だもん……。








拓夢くんの前で素直な本当の気持ちなんて、言えるわけないじゃん。






中村先生と拓夢の二人の視線が二戸 梨杏に集まる。






何度も開いては閉じかかった二戸 梨杏の口元がしっかりと動き始めた。







「別に、好きなんかじゃない・……」







そう言いかけた二戸 梨杏の言葉の続きを慌てて拓夢が繋ぎ合わせるかのように話を続ける。







「そーうだよな!だと、思った。俺の事、好きじゃないかっ。あぁー、俺すっげー落ち込むわ!!」






目を丸くして驚いている二戸 梨杏。






――拓夢くん、私に中村先生の事が好きなのか聞いてきたくせに、どうして、フォローしようとするの。


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