晴れ時々@先生の妹【第2巻】




「二戸、腹減ったろ?先に食べてていいぞ。俺、ちょっと先に拓夢の怪我の治療をしてくるから……」





二戸 梨杏が中村先生の顔を見ながら「うん……」とカクンと頷き、そして、椅子に腰かけてテーブルの上の自分のオムライスを眺めながら、スプーンをカプリッとくわえた。





――中村先生と二人きりで食べるはずだったオムライス、先に一人で食べるわけがないじゃん。





中村先生が拓夢の耳たぶを強くつねってソファーまで連れて行く。






「イテッ、テテッ……痛いよー!兄さんってば!!」






「まっー、1日に二度の失恋を経験をするヤツは珍しいよな。俺がお前の怪我の治療を優しくしてやるから、早く、こっちに、来いよ!」



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