君との出会い
桜ちゃんはその場で止まり、






「単純で良かった」






と言った。





…ん?


単純ってどう言うこと?






てか、体育館裏がいいとこなの?





薄暗いし変な匂いするし…





いい所には到底思えないけど






「桜…ちゃん?」




桜ちゃんは顔を上げない。





「桜ちゃ「あ、ごめん。考え事してた!
千里ちゃんあのさ!」ん?なぁに?」





「あんたどうやって渕口君に媚び売ったの?」




んんっ…?





今、とてつもなく低い声が桜ちゃんの方から聞こえてきたような気がするんだけど…







まさか…まさかねぇ?



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