恋する君に恋をした
やばい。やばい。どうしよう。




この前のテスト死んだの忘れてた…。



赤点だったら、部活行けないのに。



大会前なのに。




絶対怒られる…。





「次、大神 銀(おおが ぎん)」



「ほーい。どうやった?」



「まあ、普通やな」



「今回の難しすぎやろー」





国語のテスト返却中。




俺は今、ピンチに立たされている。




この教室で一番困ってるのは違いなく俺だ。



まじ、やばい。



銀の次、俺じゃん。



「次、風見 遊真(かざみ あすま)」




ついに来たか。



お、笑顔?まさか、意外と…。



「お前はクラス最低点だ。もはや、笑うしかねーよ」




そう言って渡されたテストの左下に赤で28点と小さめに書かれていた。




「っ!!!!?」




声も出ないとはこのことか…。




完全にやらかした。
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