幽霊になった彼
春騎の部屋
春騎の生まれ育った家
春騎の匂い
春騎の生きていた証
「私、やっぱりごめんなさい。」
優しく迎えてくれたのに
おはさんも辛い筈なのに
「ごめんなさい。辛くて
今日は帰ります」
「そぉ。わかったわ!だけどこれだけは忘れないでほしいの。いつでも私たちはあなたの事歓迎するから。好きな時にいらっしゃい!」
「おばさんありがとうございます。じゃぁ今日はこれで…また来ます。」
ここで春騎は二十歳のあの日まで育ってきたんだね
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