幽霊になった彼
周りの人からみれば私は、一人言をいっているようにしかみえない
他のカップルが指を差しクスクス笑ってる
《悠那場所移動する?》
春騎が気付いて私に気遣う
「大丈夫。私春騎がいたら周りにどう思われようとかまわない!」
《そっか!わかった。話かわるけど、気になってる事が一つあって。でも、俺にはどうする事もできない。悠那…頼みがある》
深刻な表情で、私を覗き込む
「なぁに?」
本当は、薄々見当はつくけど、あえて春騎に言わなかった
《おふくろ…悠那の事ずっと気にしてる。あの家に行くことは悠那は辛いかもしれないけど、、、顔を見せに行って欲しい》
「私、春騎が育った家、家族大好きだよ。春騎がなくなってからは、ただ辛くて、でも、今なら行ける気がする。…いいよ。いこ!明日行こうよ」
《ありがとうな。》
「ねぇ。おなかすいたね!ご飯食べにいこ」
《あぁ》
私たちが昔よく行った店へいった
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