幽霊になった彼
二度目のさようなら
春騎の部屋に入り、二人でベッドにはいる
「楽しかった春騎」
《ありがとうな!》
「春騎って、とっても家族に愛されてたんだね!そう思った〜」
《あぁ。愛されてた
人を愛する事を教えてもらった気がするよ!だから、俺は悠那を愛せる事ができたんだって。感謝してる》
春騎の表情が少し淋しそうに見えた
「そうだね。あっ!今日気付いたんだけど、龍眞くんってあんなに春騎に似てたんだなぁって。今の今まで気付かなかったエヘヘ」
《あっ!それどーいう事だよ。俺の代わりになるって事かよ》
口を尖らせ春騎は言った
「違うってばぁ!そんなんじゃなくて。そう気付いただけだよ」
春騎は黙って背中を向けた
「春騎?怒ってるの?!誤解しないでよ〜」
黙ってた春騎がポツリと言った
《龍眞なら許す》
「へっ??」
何を言いだすのかと思ったら…
考えてもなかった事
《あいつは、いいやつだし…龍眞が悠那に気がなかったわけじゃないってのも、昔から気付いてたんだ。別に他の男でもいいよ。ただ、悠那をかならず幸せにする男じゃなきゃ許さないからな!…って俺がいっても》
「やめてよ!!!何でそんな事いうの?また私の前からいなくなっちゃうつもりなの?何度も言ってるじゃない!私は春騎が」
トントン
しまった…ついついまぢになって大きな声でいっちゃった
《龍眞だ…聞かれたかも》
「どうしよー」
《とにかくドアを開けて》
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