美術部ってさ!5
「じゃあ、冬馬の引退に。三年間お疲れ〜」

「お疲れ!」

「どうも…」

冬馬は少し照れた後、苦笑いすると答えた。

「あ、そうだ冬馬…絵、持って帰る時、あんま人に見られるなよ?」

グイっと、コーラを飲み干すと榎本が言った。

「あ、バレてましたか…コッソリ持って帰ろうと思ってたのに…」

「あはは…引退した三年生で部室に残ってる奴は、ほとんどそうだよ」

「…なるほど」

「ははは…」

椿は二人のやり取りを見て、笑った。

「お前ら、社会人になったら、一緒に酒飲もうな〜」

「いいっすよ〜」

「おごって下さいね…」

「いいぞ〜きっと、あっという間だなぁ…」



校内が片付けでにぎわう中…

静かな美術室で、三人は焼きそばとタコ焼きとコーラでおおいに盛り上がった。


(おわり)
< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

告白の時間

総文字数/27,667

恋愛(純愛)53ページ

表紙を見る
海の花は雪

総文字数/151,818

ファンタジー369ページ

表紙を見る
美術部ってさ!

総文字数/4,217

青春・友情10ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop