悲しみの先に見える一つの光
「おい、なんで別れるとかいった」

彼がいきなり口を開いた。
彼は壁にもたれながら私を見ている。

『人の嫌がることしかお前はしない。
私がどんなに嫌がっても抵抗しても
お前はやめなかった。』

私が怒鳴り気味に言うと
彼は黙った。
そして口を開いたかと思うと。

「だって、お前俺のこと好きじゃなかっただろ。まぁ俺も好きじゃなかったけど」
彼の口から出た言葉に
私は驚いた。
< 16 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop