悲しみの先に見える一つの光
私が彼を好きじゃない?
彼は私のことを本気で好きじゃなかった?
『はぁ?私は本気で好きだったよ?
じゃなきゃ付き合わないし!
なのに、お前は私のこと遊びだったの?」

私は痺れを切らして怒鳴った。
すると彼は当たり前というような
ドヤ顔をした。

私はその態度にムカつき
『もう無理。別れる。』

彼にそう言うと彼は

「ならさ一発殴らせろよ」

なんてことを言ってきた。

やっぱり愛梨と同じだ。
私のことを騙し最後は殴るんだ。
人間不信を降伏しかけていたのに
私はさらに人間不信になってしまった。
私は早く家に帰りたくなり
彼にこう言った。

『殴りたければ殴れば?殴って気が済むなら殴ればいいじゃん』

私がそう告げると
彼はニヤリと笑い
構え始めた。
私は覚悟は出来ていたので
殴られるのを携帯をいじりながら
待っていた。

だが、殴られると思った矢先
彼は拳は私の顔すれすれを通り
壁を殴った。
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