花火
私の両親は共働きで、
父は大手企業の社長でロサンゼルスで1人で暮らしている。
母は世界でも名をあげるデザイナーでほとんどパリで過ごしている。
2歳上の兄は頭がよくてアメリカの大学に通いながら生まれ持った顔とスタイルでモデルをしながらアメリカで暮らしている。
出来の悪い私は父のご好意でマンションと私立の高校を。
高校からそんな生活だけどさすがになれた。最初の頃は怖くて毎晩遊び歩いていた。学校で1人やけに孤立した金髪ロン毛のヤンキー。耳にはチャラチャラピアスがついてていつもどっかしら怪我していた。4階のだれもいない踊り場が私の定位置だったのにある日そこで寝ている金髪ロン毛。ムカついてお腹の上に座ってやるとびっくりした顔して私をみる。ほんとにマヌケな顔するから私もふきだしてわらった。それがきっかけで仲良くなったのが流星。
初めて流星と遊んだ日無免許のくせに単車なんかのっててツーリングにつれてってくれた日の夜に初めてあのダイニングバーにつれてってくれた。そこで始めて流星の連れと顔を合わせその中にいたのが仁。それともう一人。海斗だった。
眉にピアスがあいてて黒髪で人一倍優しい人だった。その日から2ヶ月後海斗と私は付き合った。海斗は束縛と独占欲が強かったけど誰よりも私といてくれて不満なことなんてなかった。けど、時間が経つと流星といることも許されなくなっていたことがバレると手をあげるようになり手足を縛られ海斗は私を監禁した。
嫌なことがあると私にあたってってゆう日々。もう死ぬんじゃないかとも思った。目の前で当時の私の女友達を抱いて、その1人に若菜もいた。
けど、若菜が流星に私のことを言い、仁と流星が海斗の部屋に乗り込んできて私を助けてくれた。海斗はハーブをしていて外面を気にするたちだからそれに驚いて慌てて外にでた。赤信号の大きな道路に飛び出て私の目の前で海斗は死んだ。
私は部屋からでるのが怖くなりしばらく引きこもっていた。その毎日仁はきてくれた。最初は仁さえも信じられなかったけど仁は毎日毎日私を笑かそうとバカなことばっかりしてゆっくり溶けていった。
「あのことは忘れちゃいけない。俺はお前といるときは拳銃で撃たれてもナイフで刺されても車にひかれてもお前を守る。けど俺が近くにいないときは俺はお前を守ってやれない。だから時間稼ぎでもいい。お前がつよくなれ。」
私はその言葉を信じて見たくなり仁を信じ付き合った。
女友達は私をみるなり顔を隠すようにうつむいた。けど流星がいてくれた。だからなにも苦ではなかった。
それから2年何事もなく過ごしてきた。
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