花火
「ゴンちゃん…ありがと」
家の前まで車で送ってもらい私は部屋に入った。
制服を脱ぎ捨ててシャワーを浴びた。
冷たくて冷たくて震えたつ程寒くてもなんだかそれが心地よかった。
キャミソールに半パンのいつものスタイルで窓をあけて外の風を身体にうけながら冷蔵庫にあったシャンパンをびんのままのみながら片手にはタバコをもっていた。
しつこくなる携帯を無視して夕日を眺めていた。
ガチャ……
玄関から鍵のあく音がした。
「仁?」
「花火……」
「流星………帰って」
「なぁ、話きけって」
「帰ってよ!!!」
「きけってば!!」
怖かった。暗い部屋で怒鳴られたのはあいつぶりだ。怖い。
私は逃げるように部屋に入り携帯を手にとった。
「なぁ、花火…俺さ…」
「聞きたくない」
「お前…好きなんだよ」
「嘘つき」
仁…仁…
仁に電話しようとしても流星が携帯をとり迫ってくる。初めて流星を怖いと思った。
「こないでよ……」
「花火……好きだ……」
「やめてよ!!!」
「お前……援交してんだろ?」
時がとまった。
なんで流星がそれをしっているのか…
「若菜が教えてくれたんだよ。あいつの友達がさ、お前みつけたらしいわ。」
「若菜……」
「俺さぁ、ショックでさぁ、呆然としてたらあいつ…俺のこと慰めてくんの。」
流星がないてた。
「花火、しらねぇそこらへんのおっさんがお前に触ってんだろ?お前は喜んでおっさんのチンコなめてんだろ?なら、俺の相手もしてくれよ」
「なに…やめて…」
「俺さ、仁さんがいっからお前から手引いてたわ。けどさ、お前、なにやってんだよ。」
「仁には言わないで!!」
「お前なにいってんだよ」
「お願い、仁には言わないで」
「花火…なら、いいよな」
「流星……だめ……いや」
流星はベルトで私の腕を縛り上げ目はタオルで目隠しをした。
「花火…花火…俺が消毒してやっからな」
「いやぁ……やめて…流星……あっ」
流星は私の全身をなめて触れてないところがないほどに全身を触った。
全身にキスをした。
「花火……花火…好きだ」
「いやぁ…流星…」
流星は私の中に種を宿した。
腕枕をして私抱きしめた。
震えるほどこわくなった。
「仁には黙っとくから…わかれろ」
頭が真っ白だった。
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